SGH

SGムービング

異業種コラボで輸送品質向上を目指した共同実証実験を開始

事業

SGホールディングスグループにおいて引越輸送や設置輸送、特殊輸送等を展開するSGムービング株式会社は、株式会社ユピテル、三井住友海上火災保険株式会社と共同で、輸送品質の向上を目的とした実証実験を開始しました。

SGムービングでは、大型家具・家電設置輸送や引越などで家具・家電などの簡易梱包の大型貨物を多く取り扱っています。そしてこのたび、これらの商品をより安全に輸送するために、輸送過程で貨物がどのような環境下にあるのかを記録・検証し、輸送品質における課題を“見える化”させることによって合理的な改善につなげる実証実験を、ユピテル、三井住友海上と3社共同で行うことになりました。

3社が共同制作した、実証実験用の輸送家具
360度カメラによる衝撃感知時の映像

今回の実証実験では、創業52年の老舗自動車用品製造販売メーカー、ユピテルの主力商品であるドライブレコーダーの技術や、三井住友海上のリスクコンサルティングチームが事故検証のために開発中のリアルタイム通信機能付きデータロガーシステムなど、それぞれが持つノウハウを活用し、各種センサーや動画撮影機能の付いた実験用の輸送家具を制作しました。
この実験用家具は、ドライブレコーダーに使用されている360度監視カメラを活用することで、衝撃が加わった際にどこで何が起きているのかを全方位動画で記録することができます。またデータロガーに通信機能を加えたロガー通信BOXを設置することで、位置情報・衝撃数値・計測数値をリアルタイムに確認することも可能となりました。

20190409_518519.jpg

第1回目の実験では、SGムービング営業所の倉庫で、通常の貨物と実験用家具を混在して出荷し、配達営業所に到着するまでの区間を検証しました。検証にあたっては、社内には事前に情報を開示せずに実施することでよりリアルな数値の収集を目指しました。その結果、振動が多く発生する高速道路の区間の割り出し、車速と衝撃値の相関関係、積み替え時における倉庫と荷台の段差による衝撃発生ポイントの抽出など、具体的な数値を収集することができました。

今後は、営業所間の輸送だけでなく、納品先までの輸送行程にも調査範囲を拡大して、ラストワンマイルの輸送における課題抽出にも取り組んでいきます。

SGムービングでは、これらの実証実験を重ねることでより多くのデータを集積して精度を高め、輸送品質向上のための輸送行程の見直しや、倉庫設備の改善等に役立てることを検討してまいります。

株式会社ユピテル

本社 東京都港区
代表者 代表取締役会長 兼 CEO 安楽 憲彦

映像技術とGPS応用機器の製造販売会社。自動車用電装機器や監視カメラ、ゴルフ用ナビゲーションなどを開発・製造・販売しており、日本国内ではドライブレコーダーの主要なサプライヤーである。

三井住友海上火災保険株式会社

本社 東京都千代田区
代表者 代表取締役社長 原 典之

MS&ADインシュアランス グループの中核を担う損害保険会社で、グローバルな保険・金融サービス事業を展開している。

SGムービング ウェブサイト
https://www.sagawa-mov.co.jp/